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中国文芸研究会 ハラスメント防止宣言

近年、研究教育機関における以下のようなハラスメント問題が顕在化してきました。

○教育・研究上の力関係を濫用するアカデミック・ハラスメント

○相手方の意に反する性的な発言や行為によるセクシャル・ハラスメント

○民族的出自や国籍などを理由としたいやがらせを行うレイシャル・ハラスメント

○飲酒に関連した人権侵害であるアルコール・ハラスメント

 他者の属性・人格にかかわる差別的言動、嫌がらせや暴力行為、相手の意に反する性的な言動、あるいは上下関係・力関係を濫用した言動によって他者に不快感や不利益を与える行為が ハラスメントなのだと言えるでしょう。

 広義の研究教育活動はしばしば複数の機関にまたがって行われるため、所属の異なる研究者・学生等の間でハラスメントが起こることもあり得ます。そのようなハラスメントが研究者・学生等の研究活動や社会生活・人生設計にもたらす影響は、同一機関内の問題に劣らず深刻になることがありますから、関連する研究者コミュニティ全体が、ハラスメントの防止に取り組むべきでしょう。中国文芸研究会のように、個々人が完全な自由意志によって集っている 研究者コミュニティでも、ハラスメント問題が自由な意見交換や研究の障害となり、とりわけ若手研究者の研究活動にマイナスの影響を及ぼす可能性があります。

 私たち中国文芸研究会の会員は、ハラスメントの防止について以下のことを宣言します。

1 自分と相手の相互を尊重するコミュニケーションをこころがけます。

 自分をも他者をも否定することなく互いに尊重しあう姿勢によってハラスメントを防ぐとともに、本研究会の内外において基本的人権と尊厳が守られ、各自が研究・教育などの活動に安心して従事できるよう努めます。

2 ハラスメントが起こったときに、相談できるしくみをつくります。

 研究会内でハラスメントがおこった場合には、信頼できる事務局メンバーに相談してくだ さい。相談された事務局メンバーは問題を整理し、相談者の希望によっては他の会員と連携 しながら、相談者が研究会での活動を円滑に続けられるようサポートします。

(2023年度総会)